採算意識を高める
採算意識を高める
グランドホームでは事業部別独立採算制度を実施し、職場での仕事の結果が誰にでもはっきりと分かるようにしています。社員一人一人が経営者の意識を持って、どうすれば自分たち個人の役割を高めて経営していけるかを真剣に考え、実践していかなければなりません。それと同時に普段の会議から固定経費がいくらで粗利がいくら、経費がこの位かかるから差し引いて経常利益はこの位になるという事を発表しています。常に採算を重視して仕事を行います。一人の社員のミスで他の社員が必至の思いでつくりだした利益が跳んでしまう。それは仲間に対する裏切りであると普段から口酸っぱくいっていますから、常日頃から、鉛筆一本やクリップ一つにいたるまで、ものを大切にしようと言っているのは、こうした思いのあらわれです。無駄に使っている時間やモノが、まさにお金そのものに見えてくるところまで、私たちの採算意識を高めていかなければなりません。
倹約を旨とする
私たちは余裕ができると、ついつい「これくらいはいいだろう」とか、「何もここまでケチケチしなくても」というように、経費に対する感覚が甘くなりがちです。そうなると、各部署で無駄な経費がふくらみ、会社全体では大きく利益を損なうことになります。そしてひとたびこのような甘い感覚が身についてしまうと、状況が厳しくなったときに、あらためて経費を締めなおそうとしても、なかなか元に戻すことはできません。ですから、私たちはどのような状態であれ、常に倹約を心がけなければなりません。出ていく経費を最小限に抑えることは、私たちにできる最も身近な経営参加であるといえます。自分の金は大事に使え。他人の金は慎重に使え。文房具さえも、必ず店を3件回って一番安い店で買う。文房具に使う金も節約する。グランドのコピー機の横に貯金箱を置く。壁にはコピー機の使用規則が貼られている。その中には「私用でコピーをしたら一枚につき10円支払うこと」と書きます。コストを抑えれば抑えるほど、顧客に提供できる価値は高くなります。この習慣を継続し、金があってもなくてもそれなりに節約していけるようになるのです。
日々採算をつくる
採算とは月末にでてくるものではなく、毎日の売上や経費の積み重ねです。日々採算をつくっているのだという意識で、日々の経営にあたらねばなりません。採算表は一人一人の毎日の生き様が累積した結果です。「どれだけ売上を上げ、どれだけ経費を抑えるかは、リーダーの意志次第であり、利益がでなかったのなら、利益がでないような経営をリーダー自身がやったということなのです。」「採算を作る」、「利益をあげる」、単純ですが、これができなければ経営は続きませんし、まずは小規模でも「利益をあげる仕組みを作る」ことが経営の第一歩だと肝に銘じる必要があります。「そんな簡単に言うなよ」「それができれば苦労しないよ」という声が聞こえてきそうです。苦労しなくてもできるものではなく、苦労して苦労して、誰にも負けない努力をしてやっと、「利益をあげる仕組みを作る」ことが可能なのです。利益をあげるために苦労するか、利益があがらないために苦労するか、同じ苦労でも大きな差があります。
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