企業は社会の公器
企業は社会の公器
もし会社が10億円持っていたとしたら、それは社長の富ではなく、取締役や、部長や、勿論、社員の富でもありません。社会の財産です。株主、出資者、投資家は、あなた方社員が銀行よりも有効にこのお金を使うと考えます。それで信用して任せるようになるのです。そうなるとあなた方社員はお金をうまく運用しなくてはならなくなります。彼ら株主や出資者の信任に答えられますか？
店頭公開して上場して資金を集めるとは、そういうことになります。これが、今我々が直面している課題です。
グランドが売っているのは住宅やサービスだけではなく、人、つまり我々の社員です。人に貢献できない事業は、グランドには必要ありません。どんな新しい策を出すときも、必ずさまざまなプレッシャーがかかります。平均年齢26歳の社員たちが、グランドのルールを決めていきます。私は、最も信用のある者が最初に出世するような会社にしたいと思っています。それから、多くの社員が検証できるようにしたいのです。ですから、事業部別独立採算制度を確立し、事業部別独立採算システムを構築すると言っているのです。
成功する会社を作りたいなら、いかに社会に存在する問題を解決するかを学ぶべきだと思います。また、いくつかあるチャンスをいかに掴むかも学ぶべきです。
井の中の蛙 その1
部下があなたを超えてこそ、自分が成長したということができるのです。グランドはさまざまな人材を欲しています。色々な人がいてこそ、優秀な文化に輝く会社になれるのです。もし同じような人ばかりだったら困るのです。動物園の動物は皆違うからこそ人々は見に来るのであって、同じ動物しかいなければ養殖場です。グランドには養殖場など必要ありません。
度量の大きい皆さんは、さまざまな人材を受け入れることができます。部下にかなわなくなるまで育てましょう。部下の技能に勝っているうちはまだ、良いリーダーとはいえません。平凡さと偉大さは誰もが併せ持つ表裏一体の関係です。もし私が偉大な人物だと、自分のことを聡明だと思うような人だとしたら、この会社はもうおしまいです。
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