大胆さと細心さをあわせもつ
大胆さと細心さをあわせもつ
人間には、大きく分けて、緻密で繊細で几帳面な内気な人と、豪快で大胆で外向的な人の二つのタイプがあります。私は、仕事をしていくには、この両面をあわせ持つことが必要だと考えています。テレビの時代劇を見ていると、着流しで、そのうえ酒まで食らっていながら、背後から忍び寄る敵の足音に気づいて、肩越しにバッサリと切る剣豪がいます。そんなシーンに私たちは喝采を送り、一見豪快に見える主人公の中に、一分のすきもない繊細な神経を見いだすのです。ただ単に大胆なだけでは、パーフェクトな仕事はできません。繊細なだけでは、新しいことにチャレンジする勇気は生まれません。
仕事をする場合、どうしても豪快さと緻密さという、二律背反するような性格をかね備え、局面によって使い分けられる人が必要です。私は、繊細でシャープな神経の持ち主が場を踏むことによって、真の勇気を身につけていったときにはじめて、本物になると思っています。しかし、最初からそういう人が多くいるわけではありません。繊細な神経の持ち主は、積極的に機会と場を求め、勇気と大胆さを身につけていくことが必要です。
フェアプレイ精神を貫く その1
グランドホームは「フェアプレイ精神」に則って、正々堂々とビジネスを行なっています。したがって儲けるためには何をしてもよいとか、少しくらいのルール違反や、数字のごまかしが許されるという考え方を最も嫌います。スポーツの世界でも反則やルール違反のないゲームから、爽やかな感動を受けるのは、フェアプレイ精神に基づいているからです。
誰であっても、矛盾や不正に気付いたら、正々堂々と指摘すべきです。私達の職場が常にさわやかで、活気あふれたものであるためには、一人一人がフェアなプレイヤーであるとともに、厳しい審判の目を持つことが必要です。この「フェアプレイ精神」というのは、これはもう当たり前のことのように、皆さんお考えだと思います。フェアプレイと今、ここで私が言っていますのは、公正ということです。つまり、公正さを尊ぶ精神、公正な、フェアな、正しいことを正しく貫くということを、企業の規律の中心に置くべきだとずうっと思って
きました。つまり、不正なことは一切してはならない。これは上から下までしてはいけないということ。
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