具体的な目標を掲げ、部下を巻き込みながら計画を立てる
具体的な目標を掲げ、部下を巻き込みながら計画を立てる
事業の目的や意義を明確にし、それを部下と共有することができれば、次に具体的な目標、計画を立てることが求められます。目標や計画を立てるにあたって、リーダーはその中心とならなければなりません。その際、リーダーは幅広く部下の意見を聞き、衆知を集めることが必要です。これは、目標や計画の査定段階から部下を巻き込み、「自分たちが立てた計画である」と言う意識を持ってもらうこと、つまり経営に参画しているという意識を持ってもらうことが重要だからです。
しかし、新しい事業を立ち上げるときや、大きな商機をとらえられそうな局面などでは、トップダウンで思い切った目標を立てる必要がある場合もあります。この場合、リーダーは目標を立てるだけでなく、その目標を達成するための具体的な方法を考えていなくてはなりません。そして、なぜそのような目標を掲げたのか、その目標に対する自らの思いを語ると同時に、達成するための方法を示さなくてはならないのです。
部下がその目標に心から納得し、その達成に向けて一緒に燃え上がってくれるようになるまで、徹底的に話し込んでいくことが必要です。私はそのために朝礼や会議、コンパと呼ばれる飲み会など、あらゆる機会をとらえては、「なぜその目標を目指すのか」「どうすれば目標を達成できるか」などの話をするように努めてまいりました。特にコンパでは、部下と酒を酌み交わし、お互いに心を開いて、徹底的に話し込む事を大切にしてきました。
リーダーと同じレベルにまで部下の士気を高めることができて初めて、全員の力を結集させることができ、目標を達成することができるのです。
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